渡航医学
麻疹流行の歴史 麻疹は死ぬかもしれない病気である 日本では江戸時代から麻疹は「命定め」といわれており、命にかかわる病気であると認識されていました。大人になってから麻疹になると重症になることは江戸時代から知られており、無事治癒したことを祝って…
今年は2016年ですので、4の倍数の年。つまりオリンピックイヤーです。前回のオリンピックがソチオリンピックでしたから、もう4年も経ったわけです。 今年のオリンピックが開催されるのはリオデジャネイロです。ブラジルを取り巻く環境は厳しく、政治的に混乱…
最近活動性結核症例の国際線搭乗について保健所の保健師さんとお話する機会がありました。しかし残念なことに機内における結核の伝播リスク、また保健担当の行政機関としてあまり正確な認識をお持ちでないようで驚きました。 機内での結核の伝播リスクは8時…
化血研が1月5日から5月6日までの110日間に及ぶ営業停止処分を受けました。渡航医学屋としては、ワクチンが安定供給できるのか、受診者から納得が得られるのかといった問題が出てきて困っております。というわけで、ワクチンに関する今回の騒動のまとめと、代…
近頃報道で目にする方も多い化血研。正確には「化学及血清療法研究所」。研究所という名前はついていますが、製薬会社です。 時期は明確にされていませんが、110日間の営業停止処分が決定しているわけで、監督官庁である厚生労働省は事を重大に捉えている分…
韓国でMERSのアウトブレイクが終わってから国内での「MERS熱」は落ち着いてきましたが、相変わらずMERSを発症するかもしれないという理由で健康観察を受ける人がいます。 どういう人が該当するかというと、ラクダに乗ったり、ラクダ肉を食べたりした人たちで…
(最初に) 侵襲性髄膜炎菌感染症(Invasive meningococcal disease: IMD)といえば、渡航医学の観点からは寄宿舎とイスラム教の大巡礼であるHajjを思い浮かべるものです。その理由としては、まず髄膜炎菌の感染症は飛沫感染して、狭い場所に大勢の人が押し込…
日本でもアメリカでも成人が百日咳に罹患して子供に伝染させるのは問題となっています。特に新生児にうつすと新生児の死亡に至ることもあるので事は深刻です。 日本は例によって特に打つ手なしなのですが、アメリカは色々な対策が取られています。その一つが…
ポリオと聞いてもどんな病気かぴんと来ない方も多数おられると思います。それもそのはずで、1980年を最後に日本では一例も発生していないのです。それ以前も症例自体は非常に少なかったので、よほど年配の医師でないと診たことがありません。しかし渡航に関…
この情報は古くなってきていますので、最新の情報の入手をお願い致します。国立感染症研究所のMERSサイトhttp://www.nih.go.jp/niid/ja/id/2186-disease-based/alphabet/hcov-emc/idsc/2686-mers.html厚生労働省のMERSサイトhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/ken…
この情報は古くなってきていますので、最新の情報の入手をお願い致します。国立感染症研究所のMERSサイトhttp://www.nih.go.jp/niid/ja/id/2186-disease-based/alphabet/hcov-emc/idsc/2686-mers.html厚生労働省のMERSサイトhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/ken…
肺炎球菌ワクチンが渡航医学かといわれると、そうではないという人も多いですが、日本人が好き好んでいく欧米の国が相手ともなると、立派な渡航医学です。 日本には昔からニューモバックスというワクチンがありまして、昨年10月からは年齢が65歳以上の5の倍…
このブログは出来立てですので、おそらくほとんど読者はいないのですが、今後世界進出を目論む紳士淑女が集まりだせば、海外での感染症だって気にせねばなりません。というわけで、私の興味のある渡航医学のまとめも時々やっていきたいと思います。 まずは渡…