世界進出する内科医

公私ともに世界に出ていきたい内科医のブログ。飛行機のレポートから渡航医学まで海外進出に関連のある話題をつづります。

Qantas FFPをステータスのみ狙って使ってみる

国内ではANAを愛用し、その影響で海外に行くときもスターアライアンスに偏っていました。しかし自分の不注意とはいえANAで20万スカイコイン払い戻し不能の憂き目にあい、昨年搭乗したCarhay Pacificの濃密なサービスにつられ、ワンワールドの方にもお近づきになりたいところです。

 

普通なら日本航空の上級会員を目指してJAL Global Club(JGC)をとればいいわけです。最近のJALはステータスマイルもバラマキ傾向なので、取得自体は不可能ではありません。しかも一度JGCになれば以後はカードの年会費で維持できます。しかし「人と違うのがいい」私の習性は、それをゆるしませんでした。

それにJGCの会員というと、過去の栄光が好きな中高年や、行儀悪めの人たちが多いような気がします。必要以上に偉そうだったり、朝から意味もなく不機嫌な感じの人たちですので、周りにJGC様がいるだけで緊張してしまいますし、自分がそこに入るのはあまり気が進まないというのもあります。これはあくまで私の勝手な思い込みですので、本当はそうではないかもしれませんが。

 

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Qantasなら私の海外進出願望をも満足させてくれるような気がしましたので、早速内容を確認してみました。

なお、私はaward mileについては無頓着です。どちらかというと上級会員になれればOKという立場です。具体的にはoneworldのsapphire以上のステータスが簡単に取れればいいという発想ですので、特典航空券に有利なのがQantasかどうかは不明です。Qantasのaward mileはQantas Pointという名前です。少なくてもJALのdomesticを使う限りあまりくれませんので、もし特典航空券がほしいという場合は他社をあたったほうがいいように思います。個人的にはBritish airwaysのExecutive clubなどの方がいいように思います。

 

さて、QantasのFrequent Flyer Programはその名も"Frequent Flyer Program"とそのままです。Qantas FFPと書くことにします。

上級会員をもらうためには飛行距離と搭乗クラスで定義されるStatus Credit(SC)を獲得する必要があります。基本的に上級クラスを異常に優遇するようなSCの分配方法をとっています。特に、短距離の上級クラスに乗ると驚くほどの速さで貯まるようになっています。

例えば、JALの国内線ファーストクラスでHND-ITMを飛べば40SCもらえます。クラスJなら20SC、Full-fare Economyは20SC、Discount Econmyは10SCです。

 

Qantasのサイトには、出発地と到着地、登場クラスを入れるとSCを計算してくれる機能がありますので便利です。

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ちなみに、JAL国内線FirstはBusiness扱いとのことです。FlyerTalkを精読した結果40SCいつも入れてもらっているというオーストラリア人の発言を見つけましたのでまず正しいでしょう。

www.flyertalk.com

 

さらにうれしいことに、Cathay Pacificの東南アジア線にビジネスクラスで乗ると笑いがこみあげてくるぐらいのSCがもらえます。

例えば、昨年Ho Chi Minhに行った時の行程であれば以下のようになります。

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なんと1往復で280SCももらえるようです。

Silverに昇格するのが300SCですから後20SCでOKということです。

近距離、上級クラスを異常に優遇しています。

 

SCをどれだけ稼ぐと上級に上がっていくかについてですが、以下のような感じです。結構緩いように思います。Goldがoneworld sapphireなので、私の場合700SCを目指します。

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また、1回取得したレベルをretainするにはさらに低い基準が設けられています。

東南アジアに1回ビジネスクラスで行って、年間15回くらい東京大阪をクラスJで移動する感じであればゴールドを維持できてしまいます。たまに張り切って国内線ファーストに乗ったりすれば余裕です。

 

最近はどこのFFPも自社優遇の傾向にありますので、「自社便で半分以上のポイントを稼ぐこと」や「年間自社便に4回以上搭乗すること」などの条件が付いている会社が多いです。パッと見たところ、Qantasでは4-eligible segmentのルールは見当たりませんでしたが、Terms and Conditionを見ると、やはりありました。規約20.1.5に書かれています。

きちんとQantas, Qantas link, Jetstar airwaysで4フライトする必要があります。

 

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オーストラリアに用事がない人は使えないのでしょうか??

 

まず考えられるのが、QantasはDXB-LHR路線に就航しているということです。最近はDXBを経由してヨーロッパに行く人も多いですから、EKでDXBからLHRに行く代わりにQFに乗るというのはありでしょう。ただ、日本-DXB-LHRを選択するのは通常DXB乗り継ぎのEKが安いからですね。DXBで会社を乗り換えると高くなってしまって意味がないかもしれません。

二つ目の抜け道として、QantasはJetstar各社を自社グループと認めています。またJetstarを、Jetstar asia, Jetstar Japan, Value air, Jetstar本社と定義されています。つまり、Jetstar Japanの搭乗でもステータス獲得に必要な4 qualifying segmentとしてカウントされるわけです。これはJetstar Asiaでも、オーストラリアのJetstar本社でも同じです。ただし、Vietnamを本拠地にしているJetstar Pacificは残念ながらグループ扱いになっていないようです。

 

つまり、台湾などの近距離旅行にちょっと行くときはJetstar Asiaを使うし、時間があるときはJetstar Japanに乗ってもいい、あるいはオーストラリアと深い縁があるという向きで、oneworldのステータスがほしい場合、結構使えるFFPの様です。